バレエ「海賊」アドルフ・アダン作曲 (あらすじ/内容)

バイロンの長編物語詩「海賊」をもとに作られたバレエ。振り付けはマリウス・プティパ 。

内容

プロローグ

嵐の中を海賊船が航海していますが、まもなく難破してしまいます。

第1幕

地中海のイオニア海の浜辺。海賊たちを乗せた船が嵐で難破し、海辺に打ち上げられます。そこへギリシャの娘メドゥーラと友人のギュリナーラ達が通りかかり、一緒に海賊たちを救い出します。この海賊は首領コンラッド、その友人のビルバンド、コンラッドの忠臣アリです。コンラッドは目を覚ますとそこにメドゥーラがいました。2人はお互いに惹かれあいます。すると突然トルコ軍が乱入してきます。メドゥーラ達は捕えられ、奴隷商人ランケデムに引き渡されたあと奴隷市場に連れていかれます。コンラッド・ビルバンド・アリの3人は娘たちを救うことを誓います。
場面は変わり奴隷市場、ギリシャの娘たちはトルコ総督パシャの見る前で売りに出され、美しいギュリナーラが買われてしまいます。メドゥーラが競売にかけられた時、奴隷を買いにきた商人に変装した海賊たちが現れ、メドゥーラを高値で引き取ろうとします。ですが、変装がばれ、海賊たちは正体をあらわし、メドゥーラとギリシャの娘たち、奴隷商人を連れて逃げてしまいます。

第2幕

洞窟で娘たちを取り返した海賊たちは宴を開いています。メドゥーラは愛するコンラッドと忠臣アリとともに嬉しそうに踊ります。そこへギリシャの娘たちがメドゥーラに家に返してくれるようコンラッドにとりなしてくれるように頼みます。コンラッドはメドゥーラの願いをきき、娘たちを解放しようとしますが、ビルバンド以下全員が反対します。それを押し切りコンラッドは娘たちを解放します。コンラッドがメドゥーラと寝室へと消えたあと、奴隷商人は海賊たちにコンラッドへの報復をけしかけます。ビルバンドらは睡眠薬をふりかけたバラを用意し、メドゥーラに届けます。罠とも知らずにメドゥーラはコンラッドにバラを捧げ、コンラッドは眠りに落ちます。そこへ、ビルバンドや奴隷商人ランケデムが現れ、メドゥーラが抵抗して混乱した隙にランケデムはメドゥーラを奪って逃げます。騒ぎを聞きつけたアリがかけつけますが、すでにメドゥーラ達は連れ去られた後でした。

第3幕

舞台は奴隷商人ランケデムから奴隷としてメドゥーラ達を買ったトルコ総督パシャの屋敷のハーレムにある花園です。パシャはギュリナーラの踊りをみて満足しますが、他の娘たちの踊りは気に入りません。そこへランケデムがメドゥーラを連れて現れ、パシャは早速買い取ります。パシャは娘たちの衣装を着替えさせ、その間うたたねをします。夢の国では着飾った娘たちが花輪をもって花園で踊り、ギュリナーラとメドゥーラも美しい踊りを披露します。眠りから覚めると早速宴を始めるパシャ。そこへ巡礼者を装った海賊が現れ、祈りを捧げるふりをしてころあいをみて正体をあらわし、メドゥーラやギュリナーラを助け奴隷商人をこらしめ、船で逃げます。ですが船は嵐にあって沈没してしまいます。コンラッドとメドゥーラは奇跡的に大岩に打ち上げられ助かるのでした。


ボリショイ劇場 第1幕 パ・ドウ・ドウ ルンキナ、スクヴォルツオフ

○海賊は全幕ではなくガラで「パ・ドゥ・ドウ」のみが取り上げられることが多いです。ストーリーが全幕物と少し変わっていますので別の作品としてみた方が良いとお思います。

「海賊」というとやっぱりルジマートフ、マリインスキーのルジマートフとクナコワの踊りです。

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