バレエ「愛の伝説」メリコフ作曲 (あらすじ/内容)

台本はナーズム・ヒクメットの「フェルハドとシリン」、アゼルバイジャン出身のアリフ・メリコフの作曲、ユーリー・グリゴローヴィチの振付により1961年に初演された全3幕のバレエ。

主な登場人物

メフメネ=バヌー:東方の国を治める女王。
シリン:メフメネ=バヌーの妹
フェルハド:宮廷画家
見知らぬ男:放浪の托鉢僧

第1幕

メフメネ=バヌー女王の宮殿では、妹のシリンが病で死の床に臥しています。そこへ1人の見知らぬ男が現れます。放浪の托鉢僧と名乗るその男は、シリンの病を癒すことができるといいます。バヌー女王はその男に財産と王位を与えると申し出ますが、男は「あなたの美貌を犠牲にしなければならない」といいます。バヌーはその条件を受け入れ、シリンの病気は治ります。バヌーは鏡に向かい、自分の醜くなった顔に愕然とします。
宮廷画家のフェルハドが宮殿の門の飾りつけをしているところへ、バヌーとシリンが見にいきます。姉妹はともにフェルハドに心を惹かれます。姉妹は立ち去りますが、しばらくしてシリンがフェルハドのもとに戻ってきます。フェルハドもシリンに心を惹かれ、2人は恋に落ちます。

第2幕

バヌーはフェルハドへの恋に苦しんでいます。一方、シリンはフェルハドと駆け落ちを計画しますが、失敗し連れ戻され、バヌーは激怒します。
シリンはフェルハドと別れさせないでほしいと姉に頼みますが、バヌーは怒りでフェルハドに「鉄の山を切り開いて、 高台にある水源から谷まで届く水路を造るように」と実現不可能と思われる命令をします。そして、その水路が完成しない限り、シリンとフェルハドの結婚は許されないといいます。

第3幕

「鉄の山」のせいで、人々は水不足に苦しみ滅亡が近づくのを待つだけだと絶望しています。
フェルハドは「鉄の山」にこもっています。彼は、水路を切り開く夢とともにシリンのことが忘れられません。
バヌーは、自分が昔の美貌を取り戻し、フェルハドと愛し合う日々を夢見ています。そこへシリンが現れ、フェルハドを許してほしいと頼みます。2人は「鉄の山」に向かいます。
フェルハドは「鉄の山」での困難と闘っています。そこへバヌーとシリンが現れます。バヌーはフェルハドの罪を許し、水路の完成を諦め山を下りれば、シリンとの仲を認めると告げます。ですが、フェルハドは人々の願いと期待を裏切ることができませんでした。彼はシリンに永遠の別れを告げ、自分の幸せよりも人々の幸せのために「鉄の山」にとどまることを選びます。


ウリヤナ・ロパートキナによるメフメネ・バヌー

Follow me!