ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるヴェルディ10番目のオペラ。原作は、ウィリアム・シェイクスピアの同名戯曲『マクベス』で、シェイクスピア原作にようるものとしては初めての作品。1847年にフィレンツェで初演されました。11世紀のスコットランドが舞台。

主な登場人物
マクベス(バリトン)
バンクォー(バス)
マクベス夫人(ソプラノ)
その侍女(メゾソプラノ)
マクダフ(テノール)
マルコム(テノール)
医師(バス)

前奏曲

第1幕

将軍マクベスとバンクォーが嵐の中、魔女たちに出くわします。魔女達は「マクベスはまもなくコーダーの領主となり、やがては王となるだろう。バンコーはその子孫が王になるだろう」と予言します。そこへマクベスがコーダーの領主に任命されたという報が届きます。予言が成就したことを知りマクベスは野心を燃やします。
マクベス夫人が夫からの魔女の予言についての手紙を読みます。そこへマクベスが帰還すると国王が訪問することを知り、国王の暗殺をそそのかします。
王が寝室へ入ると、夫人はマクベスをせきたて、王を刺殺させます。国王の死が発見され騒然とした中、幕となります。

第2幕

スコットランド王となったマクベスはもう一つの予言バンクォーの子孫が王となることを成就させないようにするために刺客を放ち、バンクォーとその息子を殺すことにします。
バンクォー親子が2人で林を歩いているところへ刺客が襲い掛かり、バンクォーは殺され息子を逃が去ります。
城の大広間ではマクベス新王のための宴会が行われています。刺客が戻ってきて、マクベスは報告を受けると、バンクォーの亡霊を見て錯乱します。

第3幕

マクベスが魔女たち洞穴に現れ、自分の運勢を占って欲しいといいます。魔女は「マクダフには警戒せよ」「女の産道を通ったものにはマクベスは倒せない」「バーナムの森が向かって来るまで負けない」と3つの予言をします。マクベスは安心しますが8人の王の幻が現れ、その中にバンクォーを見て恐怖で気絶します。マクベス夫人が現れ、マクベスを勇気づけ、マクダフ一族を滅ぼすことを誓います。

第4幕

スコットランドから逃れてきた人々はマクベス王の圧政を訴えています。マクダフは、マクベス軍に妻子に殺された悲しみを歌います。殺された王の遺児マルコムが軍勢を引き連れて現れます。彼はバーナムの森の木を伐り、姿を隠して進軍を開始します。
マクベス夫人は精神を病み憔悴し、夢遊状態で、「ここにまだ血のしみが」を歌います。
マクベスは、マクベス夫人が狂死したとの知らせを受け、続いてバーナムの森が動き出したとの報に接して、半狂乱になります。
マクダフが攻めてきて、やがてマクベスとマクダフの一騎討ちになります。マクベスは女の産道を通ったものには自分を倒すことはできないといいますが、マクダフは自分は母の腹を破って出たのだと告げ、動揺するマクベスは倒されます。マルコム軍が勝利し幕となります。